「金麦特等席」に感謝感激!

一昨日の夜は、サントリーさんのお蔭で久しぶりに豪華な花火大会に酔い痴れました。出かけたのは第58回いたばし花火大会、会場最寄駅は都営三田線の高島平・西台になります。自宅のある中央線沿線からば板橋は縁遠い地域、池袋以北となれば土地勘は皆無といっていいでしょう。従って、今年で40回を数える隅田川花火大会よりも遥かに長い歴史を誇るいたばし花火大会の存在さえ知りませんでした。板橋・練馬というのは23区でありながら少し野暮ったい地域という先入観があって、地理的不便さと相俟って足が遠ざかっておりました。

今回は、長男がひそかに応募した「金麦特等席」が見事当選し、家族もその恩恵に浴して招待されることになったというわけです。ご招待とあれば、練馬でも板橋でも勇んで馳せ参じることに躊躇はありません。全国の人気花火大会20会場へ2000名を招待するというこのサントリー恒例の夏のキャンペーン、なかなかいいところに眼をつけたものです。関東地方では足利花火大会やあつぎ鮎まつり大花火大会の会場も対象になっていたようですが、東京からは遠すぎますので、本キャンペーンでいたばし花火大会に応募した都民或いは近県民による激しいチケット争奪戦が繰り広げられたことは想像に難くありません。招待客が揃ったところで関係者から今回の抽選は810倍とだったと口頭アナウンスがありました。「金麦特等席」は文字通りスーパープレミアムチケットだったわけです。長男は今回の当選で人生の運を使い切ってしまったのかも知れません・・・

招待席はわずか150席。数の上で稀少なことはいうまでもありませんが、「金麦特等席」というからにはほかにも特典があるはずです。最寄駅西台から徒歩で20分、人並みに押されるように荒川堤までたどり着くと、警察車輌が待機していて堤防下にはロープが張られています。見上げればその先は有料指定席のようです。MAPを確認すると打ち上げ場所にほど近い河川敷はこまかくエリアを区切って有料指定席になっていました。なるほど、サントリーはそのなかでも眺望にすぐれた陸上競技場内の椅子席を当選客のために確保してくれたのです。

17時開場というサントリーの指示に従って、早々に会場入り。打ち上げは19時丁度からですから2時間もゆとりがあります。「金麦特等席」で受付けを済ませると、手首に黄色いリストバンドが巻かれ、以後招待客としてアルコールや清涼飲料水が飲み放題になりました。座席には写真のように紙袋が置かれ、中にはおつまみのスナック各種、立派な竹製うちわ、ポンチョが入っていました。至れり尽くせりとはこのことです。こうなれば有り難く飲むしかありません。長男の友人もほどなく合流して酒盛りが始まりました。そして、夜の帳が下りて花火が始まるころにはすっかり呑んだくれてしまいました。

肝心の花火の打ち上げ時間は1時間半。こんなまじかで花火を観たのは初めての体験でした。椅子席真正面をキャンバススにして次々と打ち上がる花火はまさに真夏の夜の夢でした。台風が奄美大島あたりで停滞し天候も危ぶまれましたが、運は天気も味方につけてくれました。一眼レフ持参で美しい花火をバルブ撮影しましたが、四方に響く大音響は無論のこと、人間の視覚が捉える圧倒的なパノラマを再現するには至りませんでした。それにしても、こんな見事な花火大会が毎年板橋で開催されていたとは思いも寄りませんでした。サントリーさんと当たりくじを引き当てた息子にはこの場を借りて衷心より御礼申し上げたいと思います。夢よもう一度!!!