ワタスゲが見頃を迎えた大江湿原へ

三連休の中日に尾瀬を訪れました。今年は、戸倉を通り越して大清水駐車場まで足を延ばし、三平峠経由で尾瀬沼を目指すことに。夜明け前に自宅を出発したので、6:30過ぎには登山靴に履き替え山登りを始めることができました。天候は曇り、ときどき薄日が梢から差し込むまずまずのコンディションでした。



燧ケ岳の堰止湖である尾瀬沼東端から北東に向かって拡がる大江湿原中心部にたどりつくと、一面、ワタスゲの果穂が見ごろを迎えていました。ニッコウキスゲも日当たりのいい場所では開花し始めています。おまけに、ヒオウギアヤメの群落も見ごろを迎え、1年を通して最も色鮮やかな湿原風景を眺めることができました。




午後からは天気が下り坂となりそうな案配だったので、1時過ぎには三平下を出発して引き返すことに。途中、<石清水>と呼ばれる水場があって湧水で喉を潤すことができます。群馬県の山岳水場のなかで最もきれいな水なのだそうです。往復で20キロ以上も山道木道を歩くとなれば水分の補給は欠かせません。<石清水>で出会える冷たい湧水はまさに甘露、これ以上の贅沢はありません。

群馬県片品村では湧水を水道水に利用していて、尾瀬の帰路、立ち寄る温泉で飲む水も絶品です。それもそのはず、尾瀬の郷片品湧水群は平成の名水百選に選定されているのですから。温泉で身体の疲れを癒したところで、地産地消のレストランで舌鼓。都会を離れ尾瀬にやってくると豊かな自然のお蔭で幸せな気分に浸れること請け合いです。