Mont d'Orの季節

11月11日はチーズの日だそうです。昭和39年にナチュラルチーズを初めて輸入したのは紀ノ国屋、日本人が食料品店で手軽にチーズを買い求めるようになったのはまだ最近のことなのです。

秋本番となると、明治屋や紀ノ国屋のチーズコーナーにはモンドールが並びます。モン・ドールとは、フランスとスイスの国境近くに連なるジュラ山脈の「モン・ドール(「黄金の山」)という意味です)」という名の渓谷一帯を指します。フランス側ではモンドール、スイス側ではヴァシュラン・モンドールと呼ばれています。

このチーズ、秋から冬にかけて生産されるウォッシュタイプのチーズで、エセピア(樅の木の一種)の樹皮で作られた丸い木箱に収まっています。香ばしい木の香りが特徴的です。


食べるときは、冷蔵庫から出して1〜2時間程度常温に戻してやります。こうすることでチーズがトロリとした状態になり食べ頃を迎えます。そして、シャンパーニュとの相性が抜群です。フランスでは、フォンドールという名の郷土料理があって、木箱ごとオーブンで焼いて食べるのが一般的だとか・・・今年は温野菜でも用意して試してみましょうかね。

とまれ、この季節になると自宅で映画鑑賞しながら、モンドールを頂くのが愉しみのひとつなのです。