ドーナツ戦争の行方が気になります

コンビニエンスストアの雄、セブンイレブンがドーナツ市場に参入して話題になっています。

関西では昨年10月から発売が開始されていて、首都圏は1月から。首都圏でも一斉発売ではなく、都心店舗から郊外店舗へと順次販売店舗を拡大しているようです。近所のセブンイレブンが1/30からようやく取扱を開始したので、早速試食してみることにしました。

数年前にオールドファッションがリニューアルされてからというもの、朝食用によくミスド製品を買い求めるので、ご贔屓ミスドが圧倒的な店舗数を誇るセブンイレブンに駆逐されはしないかと、実は大真面目に心配しているのです。ちなみにセブンイレブンの総店舗数は17206(2014/12/31現在)、これに対してミスドの方は1350(2014/3/31現在)。これにローソンなど他のコンビニ連合が参戦するとすれば、恰も巨象がアリに襲いかかるような構図ではありませんか。

先送りされたものの、10%の消費税増税が決定的となり、先ず消費者の関心の矛先は価格に向かいます。ミスドのチョコファッションは税込151円、対するセブンの酷似商品は税込100円なので、価格面で新規参入のセブンが超安値攻勢を仕掛けています。チョコファッションという名称はミスドの商標だと思い込んでいましたが、どうやらそうでもなさそうです。訴訟にでもなれば面白いのですが、その気配はありません(製法特許はとられていないのだとか)。同時期に、ボンデリングそっくりのもちもちいちごリングドーナツという名の商品も投入されています。

圧倒的にセブンの方が価格が安いあらば、問題は味がどうかということ。チョコファッションを食べ比べてみると、セブンのドーナツの方がやや堅めでしっとり感が乏しい印象を受けました。サイズもやや小振りに見えます。しかし、ミスドのチョコファッションに50円のエクストラバリューがあるかというとそうとまでは言い切れません。増え続ける独り者にとって、そこらじゅうにあるセブンカフェは重宝な存在です。彼らははこぞってセブンカフェで100円コーヒー(自分も愛飲しています)とドーナツを注文することでしょう。コンビニの巨人が<年間6億個売る>と豪語するのも頷ける気がします。

これまでのサービスに感謝の意味も込めて、うりぼうはミスドに通い続けますので、劣勢に立たされたミスドの奮戦と逆襲を期待しています。最近、100円セールを頻繁に行うミスドですが、価格差がなくなればドーナツ好きはミスドを選択するのではないかと思っています。

1100億円強と云われるドーナツ市場の9割のシェアを占めるミスドの牙城はあっさり切り崩されてしまうのか、それとも、市場のパイが拡がり棲み分けがうまく行ってwin-winとなるのかどうか、熱いドーナツ戦争の行方に目が離せません。