8月が訪れるのを毎年楽しみにしています。というのも大抵8月の第一週に近所の農園でブルーベリー摘みが始まるからです。リンゴやブドウのようにブルーベリー狩りと銘打っている農園も数多く見られますが、「摘み取り」と呼んであげた方が小さなブルーベリーにはふさわしいように思います。
4日は5時前に起床して玉川上水べりを歩いてくだんの農園に向かいました。開園の7:00を少し回った時刻に現地に到着したところ、農園の側道には数えきれない自転車が駐輪されているではありませんか。すでに農園では数十名の先客が収穫を始めていました。
地域にも依りますが、この農園のブルーベリーの収穫時期は僅か一ヶ月足らず。品種はラビットアイ御三家を含む4種。昨年は初日も含め都合3回摘み取りに出掛けていますが、後半になるとどうしても大粒のブルーベリーの摘み取りは難しくなります。早起きは三文の得と云いますが、まだ日差しの弱い(初日の)早朝のブルーベリー摘みがお薦めです。今年は、4キロ余り収穫してきました(写真のケースで7箱分)。
収穫したブルーベリの一部は冷凍保存し、残りでジャムとマフィンを作ることにしています。後者はアリスファームの宇土巻子さんのレシピに従って拵えます。
ブルーベリーについて、生産者として宇土さんは著書『農的生活12か月』(世界文化社)のなかでこんな風に述べています。
「ブルーベリーの苗木を植え始めて二〜三年目のことだが、その頃には私たちはすっかりブルーベリーの虜になっていた。ブルーベリーという語感や味もさることながら、何よりリンゴやサクランボのような果樹と違い、木が小さい分それほど気負いなく植えられるのがよかった。しかもサクランボのように一斉に熟すわけではないので、毎日、熟した実を少しずつ摘めばよい。収穫に追われることがないのも気に入った。リンゴのような収穫量は望めないものの、梯子を使って収穫する必要もない。生が一番だけど冷凍しても、ほかの果物ほど風味が損なわれることもないし、ジャムやソースに加工すると生とは違った味わいでまた美味しい」
焼きたてのブルーベリーマフィン(宇土さん曰くマフィンの女王)にフローズンブルーベリー入りヨーグルトを添えれば、最高の朝食になること請け合いです。宇土さん同様、自分もいつの間にかブルーベリの虜になっていたのでした。
- 作者: 宇土巻子
- 出版社/メーカー: 世界文化社
- 発売日: 2001/07
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