2014年春〜平安神宮・円山公園の夜桜

3月29日から4泊5日の日程で京都へ出掛けていました。平均すれば年に2回は京都を訪れている計算になるのですが、桜の開花時期に京都に滞在するのは今回が初めて。幸い、滞在中に気温が上昇してくれて、一部の名所を除けば、ほぼ満開の桜を愛でることが出来ました。数回に分けて、記事を残しておこうと思います。

さすがに初日は7時間を超える車の運転で疲労困憊していたので、夕食までの数時間を利用して平安神宮円山公園の桜を観ることに。

<まことにここの花を措いて京洛の春を代表するものはない>と文豪谷崎潤一郎をして言わしめた平安神宮神苑の八重紅枝垂れ桜は・・・・・まだつぼみでした。残念!京都検定合格証を提示して「神苑特別拝観券」を得ての無料拝観だったので、気を取り直して歩を進め、臥龍橋を渡って橋殿へ。栖鳳池の周りの桜はほぼ見ごろ、足を運んだ甲斐がありました。

その足で、青蓮院前の神宮道と呼ばれる道伝いに円山公園に向かいました。例年3月下旬に行われる東山花灯路の起点にあたる青蓮院門跡、このあたりは境内高台にある樹齢800年超の大楠が神宮道を覆い、見事な景観を形造っています。京都市内でも屈指の散策路ではないでしょうか。

知恩院を通り過ぎたころには黄昏どき。先を急ぐと縁日の屋台が折り重なって見えてきます。円山公園のシンボル枝垂れ桜は満開でした!ライトアップされた妖艶な佇まいは、永久の記憶に残ることでしょう。

円山公園の枝垂桜の品種は「一重白彼岸枝垂桜」(ひとえしろひがんしだれざくら)といいます。初代の枝垂桜は1947年(昭和22年)に枯死したため、我々は2代目を見ていることになります。先代の実から育てたそうですから、由緒正しさは折紙つきですね。

次回は醍醐の桜について書く予定です。