浦村牡蠣に舌鼓

三重県鳥羽市浦村町を訪ね、旬の牡蠣を堪能してきました。訪れたのは生浦湾を臨む小高い丘に立つ中山牡蠣養殖所。東京を7時過ぎに自家用車で出発、現地に到着したのは13時過ぎでした。駐車場はほぼ満車状態だったのでやむなく縦列で空いているスペースに車を停めました。

お店の前にはすでに生牡蠣目当てのお客さんの長い行列が出来ていました。一方、行列の横のバーベキューコンロを取り囲むように焼き牡蠣を待つお客さんが大勢屯しているではありませんか。どうやら、焼き牡蠣は注文してから焼き上がるまで時間が掛かるようなので、先ずお店の戸の貼り紙に焼き牡蠣20個と書き込んで、生牡蠣の行列に加わることにしました。ところが、注文行列は遅々として前に進みません。

作業台に積み上げられた生牡蠣をお店のスタッフが手際よく開いていくのですが、牡蠣の大きさは様々なので、スタッフは小振りの牡蠣とお客さんに供する大振りの牡蠣とを丁寧に選り分けているようです。道理で時間がかかるはずです。その上、家族連れやカップルが注文する牡蠣の数は大抵二桁、50個注文する猛者もいますので牡蠣にありつくまで少し辛抱が必要です。

生牡蠣はお椀のボールですすぎ洗いしてから、ポン酢や持参したレモン汁をかけて食べました。この秋、丸の内のグランド・セントラル・オイスターバーでオイスタープレートを注文した際、貧相な牡蠣のサイズにがっかりさせられたばかりだっただけに、身のつまった大きな生牡蠣には本当に感動しました。磯の香りを感じながら味わう海の幸は格別です。

そして、次に食べた焼き牡蠣は生牡蠣を凌駕する別次元の美味しさでした(調味料は一切要りません!)。加熱されて牡蠣の旨みが開花した感じです。例年、11月下旬あたりから牡蠣の出荷が始まり、シーズンは3月下旬まで続きます。牡蠣は年を越えて2月3月を迎えると一段と成長し大きくなるのだそうです。

15時を過ぎた頃、完売の貼り札が出されてその日の営業は終了しました。その後も駐車場には次々と車が入ってきますが、時すでに遅しです。

次回は寒さがピークを迎え牡蠣が成熟を極める2月頃、この地を訪れようと思います。