捨てられない症候群

引越しから10日余り、ようやく荷解きを済ませ頭痛の種だった蔵書を書斎へ収納しました。半ば予期したとおり本が多すぎて書棚のスペースが足りませんでした。以前の書斎にあった本すら収納出来ないのですから、トランクルームに疎開中の本も当然その儘です。

覚悟を決めて手元に置いておく必要なしと判断した本から古紙回収に出すことにしたのですが、捨てる本にもそれなりの思い入れがあって梱包作業は屡中断、遅々として進みません。岸本葉子さんの『マンション買って部屋づくり』と題するエッセイもすんなり梱包といかず、頁を開いて「本は見えないところに入れたら、もう終わりですね」という心理学者河合隼雄さんの発言に膝を打つ始末。普段から背表紙の見えない本が死蔵されるのは明らかなのに、捨てられない症候群からはなかなか解放されません。不要なモノに囲まれているとマイナスエネルギーに支配されるそうです。当分の間、ダンシャリアンに徹してシンプルライフを目指そうと思います。

見てわかる、「断捨離」 (マガジンハウスムック)

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