アルゼンチン斑岩を使ったアプローチ

先月18日に室内の第1回クリーニングが終わり、職人さんの出入りがめっきり減りました。本体は、震災の影響で搬入が遅れている水廻り機器以外、概ね仕上がったと云っていいでしょう。

旗竿地を敢えて購入したので、本体工事もさることながら外構の出来不出来が外観全体の見栄えを左右することになります。着工時から錆ピンコロを敷きつめようと漠然と考えていましたが、色彩が単調な上にヒールでは歩きにくいという難点も気になり始め、結局振出しに還って再検討することにしました。

パリやローマの石畳に近いイメージを膨らませながら街歩きをするうちに、汐留のイタリア街や赤坂サカスのような敷石が新居に似つかわしいと思うようになりました。輸入業者数社と接触する過程で前述の敷石輸入代理店GS社に辿り着き、写真のような試験貼りを先週済ませて、いよいよGW明けから工事が始まります。

使用するのはアルゼンチン斑岩(Porphyry)、マグマが地中の深部で冷却した所謂半深成岩で石英や長石を含んでいます。最も硬い岩石のひとつで摩耗に強く吸水性も極めて低いので石畳にはうってつけの素材です。その上、天然石特有の豊かな色彩ヴァリエーションがアプローチに美しい表情を付け加えてくれる筈です。長いアプローチになるのでベテランの職人さんに鱗張りをお願いするつもりです。完成する日が今から楽しみです。