石の教会 内村鑑三記念堂


9月の声を聞くというのに猛暑は一向に衰えません。知人へのメールも未だに残暑お見舞い申し上げますで違和感がないこの異常気象、気象予報士の一部では<千年猛暑>と呼ばれているそうです。夏休み返上でデスクワークが続いたので避暑をかねて軽井沢に出掛け終日ゴルフ&SPA。翌日、中軽井沢駅から鬼押出しへと続く国道146号線を北上するとほどなくお目当ての<石の教会>に到着です。自然豊かな軽井沢を愛した内村鑑三を偲んで20年ほど前に建造されたこの教会には十字架が存在しません。施設とそれを取り巻く自然が、〜信仰がなくても祈りたい人が自由に集うことの出来る場所として、あたかも家庭が不完全ながら温かな休息所であるようにと〜「無教会」主義を唱えた内村鑑三の遺志を確かに承継しています。建築を担ったのはフランク・ロイド・ライトの流れを汲むケンドリック・ケロッグ、天井でため息が出るほど美しい弧を描く蒼穹はそれぞれ男性と女性を象徴する石とガラスで作られ双方が重なり合うように意匠されています。まるで人々が支えあって生きる人生のように。この日もチャペルで挙式するカップルがいますからとスタッフがチャペル内部(写真撮影不可)を急ぎ足で案内してくれました。子供たちに良き伴侶が見つかったらこんな場所でウエディングを挙げて欲しいと思いました。
http://www.stonechurch.jp/