梅が満開を迎えています。先々週は小金井公園、昨日は神代植物公園に出掛けて咲き誇る梅を観賞してきたところです。桜の季節と違って少し肌寒いので、人出は少ないのかなと思いきや、家族連れの姿が目立ちました。
桜に比べると、梅の花は密集して咲かないので、木の本数が多いほど見応えがあります。品種が違えば開花時期も異なります。多品種が植わっていれば、「早咲き」「中咲き」「遅咲き」を長期間観梅することができる一方、少々華やかさに欠けるのが難点でしょうか。小金井公園の梅は28品種100本、神代植物公園では70品種180本ですから、遠景で見て近づいて1本1本愛でるのがいいように思います。下の写真は樹形が見事な「唐梅」、右のアップは「梅の女王」と称される大輪の「見驚」です。
東京で梅と云えば、青梅の吉野梅郷でした。「でした」と過去形なのは、2009年に梅がウイルスに感染していることが分かり、2014年にすべてが伐採されてしまったからです。往時、一度だけ訪れたことがありますが、のどかな丘陵地一面に120種1500本の梅が植えられていてそれはそれは見事でした。今年から4年かけて青梅市が4700本を再植樹すると発表したので、梅林の再生を心待ちすることにします。梅は酸い酸い13年といいますから、梅林復活まで相応の歳月を覚悟しなければなりません。
小金井公園には一本おおぶりの蝋梅(左下)があって満開でした。神代植物公園では、梅のほかにも山茱萸(さんしゅゆ)(右下)やクリスマスローズも目を楽しませてくれました。