Liv-ex Fine Wine 100 Index 〜指数推移に見る高級ワインの値動き〜

ワイン人気100銘柄の価格動向を示すLiv-ex100指数が、2011年6月の高値365から凡そ30%強低下し、足元では240台あたりで推移しています。

中国富裕層による支出鈍化が好調だったワイン需要にもブレーキをかけているようです。近年、積極的に中国進出を進めてきたエノテカなどは、香港と上海あわせて11店舗を構えていますが、店舗戦略の見直しを迫られるかも知れません。

一方、アベノミクスの恩恵を享受してか、日本ではワイン売り場が賑わいを取り戻しつつあるように感じます。先日、贈答用のシャンパーニュを求めて伊勢丹新宿店のワイン売り場を訪れたところ、レジが長蛇の列だったので吃驚しました。

世界的に見ると、在庫が取り崩されつつある95年のボルドー赤が価格全体を下支えし、近年の当たり年の2008年物は価格下落傾向にあるようです。加えて、主要流通市場の英国において通貨£が上昇基調にあるため、プレミアワイン価格のボラティリティは昂じる傾向にあるといえるでしょう。