GLP投資法人(3281)の上場

12/21の今日、シンガポール政府投資庁が実質筆頭株主のGLP投資法人東証に上場しました。GLPはすでにシンガポール証券取引所に上場しており、スポンサーのGLPグループは日本及び中国で最大の賃貸用物流施設の保有者でもあります。

安部政権が打ち出す金融緩和策への期待から、このところ、不動産関連株物色の流れに乗って、J-REITの株価は連日高値を更新しています。GLPの上場初日の株価は、公募価格60500円を3.3%上回る62500円で寄り付き、その後も続伸し順調な滑り出しを見せました。売出時に少しまとまった金額で応募し成り行きを注目していただけに、期待を裏切られずに済みました。ホッと一息というところです。

J-REIT銘柄にも日本ロジスティクスファンドなど物流施設に特化した投資法人が複数ありますが、GLPは不動産賃貸収入に加え減価償却費の一部も投資家配当に回すという点で変わり種REITと云えます。海外では一般的なスキームながら、日本では初の試みです。結果、5%前後の配当が通例のJ-REITにあって、GLPは6%を超える高配当を実現します。将来の修繕負担が少ないロジREIT故の特徴と考えていいでしょう。

この新型スキーム、来年にも上場が予想される米プロロジスなどが追随するかどうか動向が注目されます。

「ちろり」をご存知ですか?

師走入りした矢先、ちょっとした発見があって、此のところ熱燗の晩酌に嵌っています。お正月に冷酒を少し嗜む場合を除いて、我が家の食卓に日本酒が登場することはありません。ワインと比べると日本酒はどうしても甘いので、普段から敬遠気味というわけです。

そのため、随分前に気に入って購入した備前徳利もお猪口も半ばお蔵入り状態。ところが先日、仕舞い込んでいた到来物の桐箱入り大吟醸を家内が見つけて食卓に引っ張り出してきたので、自宅で初めて燗酒を呑む機会がありました。これが実に美味しくて、つまみに用意したブリ大根や塩辛とぴったりなのです。

数日後、百貨店に出掛けていた家内から買い物の用事はないかとメールがあったので、「燗づけの容器を買ってきて」と返信したところ、「ちろりですね」とショートメールが再返信されてきました。酒たんぽ(湯婆)という名称は知っていたのですが、写真の品が「ちろり」と呼ばれていることを迂闊にも知りませんでした。

「地炉利」や「千呂利」という漢字を充てるのだそうです。語源は、囲炉裏がなまったものと云われており、”ちろり”と短時間に温まるから、或いは酒好きが待ちきれずチロリと舌を出すからとか。「ちろり」は、熱伝導性に優れる錫や銅で作られますが、我が家が購入したのは錫製、沸騰したお鍋に漬ければ瞬く間に熱燗の出来上がりです。

冬の寒い日、湯豆腐をつつきながら燗酒を呑むのもいいものです。