旅の記録

八重山諸島めぐり(1/3)〜石垣島篇〜

石垣島は八重山諸島のアクセス拠点。八重山諸島とは、12の有人島に加え、尖閣諸島を含む無人島も含めた島嶼群のことです。面積の大きさでは、沖縄本島に次いで西表島、石垣島と続きます。人口となると、145万人の沖縄に対し、石垣市が4.9万人、西表島(竹富町…

早朝便: 羽田発石垣空港行きANA89便に搭乗するには?

国内線に搭乗するのは2年半ぶりでしょうか。九州以南か北海道以外は、車か新幹線で用が足りてしまいますからね。今回、1ヶ月の救命救急研修を終えたばかりの研修医の次男と石垣島で合流するために、2日間オフにしました。最近は、トランプ大統領の不規則発言…

現代カンボジア事情(2)〜日本の経済的援助〜

ここ数年、ニュースを賑わしたカンボジアの話題と言えば、2016年にカンボジア代表としてリオ・オリンピックにマラソン選手として出場した猫ひろしや、2018年8月に事実上カンボジアの代表監督兼GMに就任した本田圭祐選手のことを思い浮かべます。彼らは途上国…

現代カンボジア事情(1)〜入国にはVISAが必要です〜

7月中旬の3連休を利用して、ベトナム・ホーチミン経由でカンボジアに入国しました。ANAは2016/9から成田-プノンペン間で直行便を飛ばしているようですが、アンコール遺跡群のあるシェリムアップ空港へはベトナム経由で入るしかありません。成田からハノイま…

「那智の滝」はご神体だった!

今年3月下旬、初めて紀伊半島の深奥にまで分け入って、念願の熊野詣を果たしました。自宅を4時に出発、最初の目的地「熊野速玉大社」に着いたのは11時過ぎでした。車の走行距離は539km、その日は白浜まで移動しましたから、延べ650kmを走った計算です。熊野…

カンボジアのe-Visa取得に伴うトラブル対応

7月中旬のカンボジア入国に先立って、最近e-Visaを取得しました。観光ビザの種類・取得方法・費用は国によってまちまちで、海外に出かけるたびに困惑させられます。今年のGWにバンクーバー経由乗継ぎで米国入りしたときに、eTA(カナダドル7$)が必要でした。…

熊野古道(中辺路)を歩く

『世界遺産 熊野古道 とっておきの聖地巡礼』(メイツ出版)というムックを手元に温めて5年余り、この春、初めて紀伊半島の深奥に分け入り、念願の熊野古道歩きを実現しました。といっても熊野三山へと通じる熊野古道は6つもルートがあって、今回(2019年3月22…

高野山宿坊「一乗院」徹底ガイド(後編)

高野山の朝は早い。宿坊に館内アナウンスが流れる6:00までには身支度を整えておきましょう。早めに就寝したせいで5時過ぎに目が覚めましたが、決して時間的にゆとりがあるわけではありません。お手洗いや歯磨き、着替えとあっという間に30分余りが過ぎてし…

高野山宿坊「一乗院」徹底ガイド(前編)

高野山には現在117の寺院が存在し、そのなかに、参拝者や観光客が宿泊できる「宿坊」と呼ばれる比較的規模の大きい寺院が52ヶ寺含まれています。寺社仏閣の数において他を圧倒する京都でさえ、参詣者や観光客に開放されている「宿坊」は決して数多くありませ…

小田代ヶ原の覆水と「草原の貴婦人」

台風24号(9月30日~10月1日)による大雨は各地に甚大な被害をもたらしました。奥日光中禅寺湖でも水位が相当上がり、華厳の滝の落水量は平年毎秒1トン前後なのに、台風以降は中禅寺ダムで毎秒4トンに増やしているのだそうです。台風直後の放水に至っては55ト…

曼珠沙華群生地の巾着田を訪れて

旧暦9月は長月、夜が次第に長くなるので「夜長月」というのが由来だそうですが、雨が多く降る時季にあたるので「長雨月」という説の方が説得力があるような気がします。念のため、気象庁のサイトを確認してみると、今年の東京は断トツで9月の降水量が多くて3…

2018年7月-尾瀬の花、尾瀬のいきもの写真帖

夏の尾瀬はさながら自然の楽園。訪れる度に新しい発見があり、多様な植物やいきものに目を奪われます。今回は、至仏山登山で目に留まった植物やいきものを中心にマルチレンズ(TAMRON 16-300m F/3.5-6.5)で捉えた写真をご紹介します。ホシガラス〜ハイマツ樹…

炎天下の鳩待峠-至仏山ピストン

7月20日から一泊二日の行程で至仏山登山にチャレンジしました。ボランティア仲間ひとりと早朝4:20に杉並区今川のコインパーキングでランデブー、自分の車に同乗してもらい、鳩待峠から入山しました。前夜は気分が高揚していたせいか3時間程度しか眠れなかっ…

長瀞渓谷の散策(2)〜阿左美冷蔵の「天然氷」のかき氷〜

岩畳と並ぶ長瀞の観光名所は「天然氷」のかき氷で知られる阿左美冷蔵(1890年創業)さん。いつ訪れても長蛇の列が出来ていて、最低でも1時間は待たないと入店は叶いません。今回は、金崎本店ではなく寶登山神社参道の脇にある寶登山道店に向かいました。開店は…

長瀞渓谷の散策(1)〜岩畳を歩く〜

GWに日帰りで行きたい景勝地No1といえば長瀞です。あくまで我が家の話ですが・・・自宅から関越自動車道(花園IC下車)経由でわずか1時間30分という距離感が絶妙なのです。尾瀬は少し遠いので首位の座を長瀞に譲った格好です。東京人は自然に親しめなくて可…

厳冬のオホーツク海沿岸を旅する(3) 〜濤沸湖に魅せられて〜

今回の弾丸流氷ツアーのハイライトは濤沸湖(とうふつこ)でした。濤沸湖は、オホーツク海の一部が堆積した土砂の形成した砂州によって切り取られた「海跡湖」です。翌日、ロングドライブで訪れることになったサロマ湖(北海道で最大の湖)や近隣の能取湖も…

厳冬のオホーツク海沿岸を旅する(1)〜流氷なしの「おーろら号」篇〜

折しも、数年ぶりという爆弾低気圧が襲った今月2日に北海道を訪れました。地球規模で温暖化が進むと厳冬のオホーツク海の風物詩流氷も見ることも叶わないようになるのではと思い、1泊2日の弾丸ツアーに挑みました。目指したのは網走、流氷を見るならここか紋…

初冬の雲取山へ〜雲取山西暦二千十七年記念登山〜

東京都の最高峰はと聞かれて即答できる人はそれほど多くないのではないでしょうか。一方、登山に親しんでいる人なら知らない人は皆無に近いでしょう。東京都の最高峰は雲取山、標高は2017.13メートルです。2000メートル級の山が東京都に存在すると聞いて驚か…

ワタスゲが見頃を迎えた大江湿原へ

三連休の中日に尾瀬を訪れました。今年は、戸倉を通り越して大清水駐車場まで足を延ばし、三平峠経由で尾瀬沼を目指すことに。夜明け前に自宅を出発したので、6:30過ぎには登山靴に履き替え山登りを始めることができました。天候は曇り、ときどき薄日が梢か…

箱根・湯河原の旅(3)〜リニューアルしたMOA美術館を訪ねて〜

日本の風土の似つかわしくない絢爛豪華な美術館が関東と関西にひとつずつ存在します。ひとつは滋賀県甲賀市にあるMIHO MUSEUM、設計したのはルーブル・ピラミッドも手掛けたI・M・ペイです。もうひとつは今回ご紹介する静岡県熱海市のMOA美術館です。このふ…

箱根・湯河原の旅(2)〜<湯河原離宮>宿泊記〜

箱根大涌谷から湯河原に移動して、今年3/31にオープンしたばかりのシリーズ4作目となる<湯河原離宮>に宿泊しました。前都知事が週末通ったという湯河原、取材陣が押し寄せ当時はさぞや地元では迷惑だったことでしょう。古来から「薬師の湯」として知られ、…

箱根・湯河原の旅(1)〜大涌谷の今〜

3年ぶりに大涌谷を訪れました。2015年6月、箱根火山が観測史上初めて噴火して大涌谷周辺への立ち入り規制が禁止されていましたが、去年の7月26日に規制が一部解除されたからです。小規模な水蒸気噴火だったとはいえ、大涌谷に4つの新しい火口が開いたといい…

<涸沢カール>山行4〜涸沢モルゲンロートをついにカメラに収める!〜

2016/10/6、4時50分に起床。夜来の猛烈な風雨はひとまず治まった様子ながら、白み始めた空はどんよりと重い雲に覆われ、鉛のように暗い印象を与えます。目は閉じていたものの昨夜は2時間くらいしか眠れなかったので、頭はぼーっとしたままです。この天気では…

<涸沢カール>山行(3)〜涸沢ヒュッテ嵐の一夜〜

涸沢ヒュッテ到着後、寝る場所が決まると、早速、パノラマテラスで一服することに。早速、1400円払って名物おでんセットを買い求めました。気温はかなり下がってきたものの、山道を7時間あまり歩いてきた甲斐あって、ジョッキで麦酒を呷れば最高な気分を味わ…

<涸沢カール>山行(2)〜往路のコースタイム及び同行者の発症〜

10/5の朝を迎えました。5:30起床、懸念された空模様もまずまず、薄日の差し込むなか、7:10に小屋を出発しました。以下、通過点毎の予想コースタイムと実際のラップです。明神〜徳沢(1時間)(1時間)新村橋で小休憩(涸沢カールを一望できるパノラマコースの…

<涸沢カール>山行(1)〜嘉門次小屋に泊まる〜

涸沢カールをめざすべく、勢力の強い台風18号が本州に迫ろうという最悪のコンディションのなか、10/4に上高地に入りました。参加した小規模ツアーが中止にならなかったため、ひとまず新宿からスーパーあずさ5号に乗り込み、一路松本へ。普段なら、沢渡まで自…

2016年10月涸沢トレッキング〜2万5千分1地形図を買う〜

目下、台風18号が久米島南約160キロメートルを北北西に移動中・・・・明日から涸沢カールへトレッキングへ出掛けるというのに、目的地が台風の進路上にあります。10月に入っても9月の長雨を引きずっているような空模様には本当に困ったものです。涸沢ヒュッ…

ソロモン・R・グッゲンハイム美術館は見逃せない!

NY滞在の主目的をスポーツ観戦にしたため、宿泊先に近いMoMAや昨年改装したばかりのホイットニー美術館も諦め、グッゲンハイム美術館だけを訪れることに。早朝、ゆっくりセントラルパークを散策しゼイバーズのデリで腹ごしらえをしてから、目的地に向かいま…

を訪ねて〜米国同時多発テロから15年〜

世界を震撼させた2001年9月11日から15年。当時、大手町のオフィスに出社すると、NY世界貿易センタービルに旅客機が突っ込む衝撃的なシーンがディールングルームのモニターに次々と映し出され、呆然と立ち竦んだことを今も鮮明に記憶しています。それから数年…

STRAND BOOK STORE(1)〜トートバックとペーパーバックを買う〜

今回はスポーツ観戦メインの旅行と決めていたので、マンハッタン観光は正味2日どまり。時間をとられる美術館めぐりは断念して、初めてNYを訪れる次男のためにstatue cruiseとB級グルメツアーをアレンジ。このあたりは別稿で改めて記事にすることにします。 …