京都

当尾の石仏をめぐる旅(1)

関東在住者で当尾という地名を聞いてピーンとくる方はかなりの少数派ではないでしょうか。当尾は<とうの>と読みます。南都を離れた僧侶がこの地に結んだ草庵が、やがて寺院へと姿を変えて塔の屋根を形成したことに由来する地名なのだそうです。この地域は…

尼門跡寺院を訪ねて〜宝鏡寺・霊鑑寺〜

初日は人形寺とも百々御所とも呼ばれる宝鏡寺へ。開山は光厳天皇皇女、寺格は大聖寺に次いで第2位という由緒正しきお寺です。御所人形をはじめ数百体の人形が保存されていて、春は雛飾りを見ることができます。立雛、古今雛、有職雛などはここでしか拝むこと…

春宵一刻値千金〜2016年春の京都〜

桜の季節がやってくると、無性に京都を訪ねたくなります。サライ4月号の表紙の一節<春の京都は値千金>とは上手いキャッチフレーズではありませんか。そこかしこに桜の名所がある京都の春はまさに値千金です。今年も3月最終週に京都へ出掛けて、春の息吹を…

『京都ぎらい』が売れているらしい

建築史家として知られる井上章一氏の『京都ぎらい』の売れ行きがいいのか、このところ、全国紙のブックレビューで度々取り上げられています。出版直後に通読して久しいのですが、今や、11刷を重ね13万部を突破したのだとか。都内の本屋でさえ平積みされてい…

マイ・セカンドハウス in 京都 〜ザ・パークハウス京都鴨川御所東に殺到する富裕層〜

2007年にエクシブ八瀬離宮の会員権を取得して以来、オフは可能なかぎり京都で過ごすようにしています。新東名が開通してクルマでのアクセスが格段に改善されたこともあって、ロングドライブを楽しみながら、東京から京都通いを愉しんでいます。子供たちが小…

2015年京都:秋の特別公開〜伊藤若冲の天井画を仰ぎ見る〜

ここ数年、11月第1週は京都で数泊して、特別公開される寺社仏閣を訪れるようにしています。(公財)京都古文化保存協会が春と秋に実施する催しで、普段は非公開の文化財を拝観できるのが利点です。 今年のお目当てはなんといっても、初公開されることになっ…

「栄西と建仁寺」展は見応え十分でした!

今年は開山・栄西禅師800年遠忌にあたり、東博(平成館)で特別展「栄西と建仁寺」が開催されています(〜5/18まで)。先週末、見逃してはならじと上野に出掛けました。五山文学の担い手となる学僧を輩出した建仁寺は、五山第三位の寺格を誇る名刹だけあって…

2014年春〜平安神宮・円山公園の夜桜

3月29日から4泊5日の日程で京都へ出掛けていました。平均すれば年に2回は京都を訪れている計算になるのですが、桜の開花時期に京都に滞在するのは今回が初めて。幸い、滞在中に気温が上昇してくれて、一部の名所を除けば、ほぼ満開の桜を愛でることが出来ま…

狩野山楽・山雪展@京都国立博物館

[:W200]12日(日)が会期最終日。直前まで宿泊予約が儘ならず世紀の特別展を危うく見逃すところでしたが、定宿八瀬離宮の担当者が無理を聞いてくれて土日と連泊が叶い、先週末京都に出掛けることができました。宿泊先で入手したA4見開きのパンフには、<京都…

「鴨、京都へ行く。-老舗旅館の女将日記-」を欠かさず見ています

火曜日夜9時放映のドラマ「鴨、京都へ行く。」を毎週欠かさず見ています。監督は「東京ラブストーリー」や「ロング・バケーション」を手掛けた永山耕三氏、世間では「ガリレオ」の視聴率が断トツのようですが、地味なテーマを扱いながらこちらもいい線行って…

上賀茂の町並みを歩く

今日の朝日新聞朝刊に掲載された<国の「重伝建」100ヶ所突破>という記事を読んで、昨年暮れに上賀茂神社周辺を散策したことを思い出しました。上賀茂は、産寧坂、祇園新橋、嵯峨鳥居本と共に「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されています。京都市内に…

京都のお土産・マイセレクション

例年、東山花灯路(2012年は3/10〜3/20)の時期に京都を訪れるのですが、今年は2週間ほど早い週末に京都を訪ねてみました。日曜日はみぞれが舞う寒い日になったにもかかわらず、JR京都駅のコンコースは観光客で溢れ返り、ハイシーズンと変わらない混雑ぶりで…

甦る天井画の魅力〜建仁寺の「双龍図」〜

建仁寺を訪ね、今年1月に他界された小泉淳作画伯の傑作「双龍図」を見てきました。法堂天井に描かれた双龍図は108畳に及ぶ大作で、今にも踊りださんばかりの双龍の迫力に圧倒されました。建長寺に奉納された「雲龍図」も小泉画伯作ですので「双龍図」はお弟…

「うりぼう」の故郷

ブログのカテゴリーに「京都」も加えました。年に数回は訪れたいのが古都京都。プロフィールは「うりぼう」、猪年生まれに因んで名付けました。いのししを祀った神社といえば護王神社が有名ですが、建仁寺の塔頭「禅居庵」の本尊摩利支天様も七頭のいのしし…