2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「ナッジ効果」あれこれ

道の駅「尾瀬かたしな」のトイレの壁に「盗まれるほど人気!?」と記したポスターを貼ったところ、トイレットペーパーの盗難が激減したという新聞記事を読んで、行動経済学の「ナッジ(nudge)効果」の一例だと思いました。行動経済学は、従来の経済学とは異…

「UDトーク」を使ったコミュニケーションの考察

最近、以前勤めていた会社の大先輩Sさんを自宅に招いて、旧交を温める機会がありました。Sさんは、仕事が出来るだけでなく、スポーツ万能で超人的な体力の持ち主です。ゴルフのハンディはシングル、フルマラソン、登山、クロスカントリースキー(日本人3人目…

最高頭脳集団「オープンAI」が開発した<ChatGPT>を試す

サンフランシスコを拠点とするAI研究開発団体「オープンAI」が開発した<ChatGPT>が注目されています。「オープンAI」には創成期から実業家のイーロン・マスクら有力投資家が参画し、すでに出資者であるマイクロソフト社が最大100億ドルの投資を検討中だと…

本が主役の安藤建築|「司馬遼太郎記念館」&「こども本の森中之島」

初めて対面した安藤忠雄の建築は、京都・高瀬川沿いにある商業施設「タイムズ」でした。高校生のとき、安藤建築をひと目見ようと京都を訪れた記憶があります。近代的でクールな印象を与える「コンクリートの打ち放し」が古都京都の街並みと意外に馴染んでい…

天満天神繁昌亭|上方落語の定席で過ごす贅沢

大阪天満宮の敷地内に上方落語の定席・天満天神繁昌亭が誕生したのは2006年9月。メディアがこぞって取り上げたので、誕生当時のことをよく記憶しています。大阪といえば、「なんばグランド花月劇場」に代表されるような演芸場が其処かしこにあるようなイメー…

司馬遼太郎生誕100年の<菜の花忌>(後篇)| 22歳の福田青年とノモンハン事件

22歳のとき、旧陸軍戦車第一連隊の将校だった福田定一さん(のちの司馬遼太郎)は栃木県佐野市で終戦を迎えます。司馬さんは生前、自身の作品を「22歳の自分への手紙」だと述懐しています。焦土と化した敗戦国日本の惨状を前にして、福田青年は「なぜこんな…

司馬遼太郎生誕100年の<菜の花忌>(前篇)

2月12日は司馬遼太郎さんの命日<菜の花忌>。この日、午前中に東大阪市の司馬遼太郎記念館(東大阪市)を訪れ、午後から近隣の東大阪市文化創造館で開催された「第26回菜の花忌シンポジウム」に出席しました。最寄駅の近鉄奈良線・八戸ノ里(やえのさと)駅…

日帰り冬山登山|北横岳・縞枯山篇

本格的な冬山シーズンを迎えています。今週、特急あずさ1号(新宿発7:00)に乗車し茅野駅に向かいました。めざすは、八ヶ岳北端に位置する北横岳と縞枯山です。勝沼を過ぎたあたりから澄み切った青空が拡がり、車窓からは金峰山や瑞牆山、南アルプスの峰々が…

「兵馬俑」 X 国民的コミック 『キングダム』

先週末、会期終了間際の『兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~』展を観に上野の森美術館へ。北京オリンピックの翌年2009年に兵馬俑坑のある西安を訪れて以来の兵馬俑との再会です。「20世紀最大の発見」とされる兵馬俑坑発見のきっかけは、井戸を掘っていた…

DVD・CDの運命 

朝日新聞夕刊に連載中のエッセイ<三谷幸喜のありふれた生活 1119>を読んで頻りに頷いてしまいました。三谷さんが大学生になった頃、ビデオが普及し始め、バイト代をはたいて最初に買ったのは『大脱走』のソフトだったそうです。当時、2万円近くしたとあり…

ビジネスマンに「ドーミーイン」が愛される理由

昨秋、津軽富士の名で親しまれる青森県最高峰・岩木山登山の前泊で「ドーミーイン」を利用しました。当初、岩木山の登山口に近い嶽温泉郷にある老舗旅館「山のホテル」(その後経営破綻)を手配していましたが、朝・夕食付きプランしかなかったのでキャンセル…