2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

静嘉堂文庫美術館所蔵「曜変天目(稲葉天目)」を現代に甦らせる試み

宋磁の最高傑作「曜変天目(以下:稲葉天目)を所蔵する静嘉堂文庫美術館を、数年に一度は訪れるようにしています。同文庫は、1924年に三菱財閥の第4代総帥岩崎小弥太が、実父弥之助(書斎号が静嘉堂)の霊廟のある世田谷区岡本に築造したものです。切り立った国…

ロイヤルコペンハーゲンのヘリテージプレート2020年特別版を購入しました!

長男が誕生したとき、次男が誕生したとき、ミレニアム(千年紀)の年、東京に一軒家(一応注文住宅)を建てたとき、そんな節目節目の年にロイヤルコペンハーゲン(以下:RC社)のイヤープレートを買い求めてきました。昭和、平成を経て、元号が令和に改まっ…

高橋望さんの「ゴルトベルク変奏曲」(2020/1/18@東京文化会館小ホール)

2020年初春コンサートの皮切りは、若手ピアニスト高橋望さんの「ゴルトベルク変奏曲」(BWV988)でした。チケットとCDは、高橋さんを個人的に応援しているという知人弁護士のT さんが贈って下さいました。会場は壇上のグランドピアノを囲むように客席が配置さ…

ブックレビュー:『アウシュビッツのタトゥー係』

昨年9月に出版された本書は、すでに50ヵ国以上で翻訳され世界的に注目を集めており、2020年の今年、BBCドラマ化が予定されています。原題は”The Tatooist of Auschwitz”、ロンドンで出版されました。著者ヘザー・モリスは、過酷な運命を生き抜いたルドウィグ…

戦車映画も悪くない〜『T-34 ナチスが恐れた最強戦車』(2018)~

「潜水艦映画にハズレなし」という名言は今日も健在ですが、戦車映画にも傑作は少なくありません。古くは『パットン大戦車軍団』(米・1970年)、近年であればブラピ主演の『フューリー』(米・2014年)あたりがすぐに頭に浮かびます。第二次世界対戦中、圧倒…

新・国立競技場竣工に思う〜妥協の産物はランドマークになるのか〜

2020年東京オリンピック開会式まであと半年余り。初詣を済ませた元日午後、たまたま新・国立競技場(地上5階・地下2階)の近くを車で通りかかったら、競技場のこけら落としになった第99回天皇杯決勝戦直前で大変な人出でした。この新・国立競技場、当初は国際…

蠟梅(ロウバイ)に誘われて

神代植物公園は明日2日から開園します。冬ぼたん、サザンカやツバキ、ロウバイが見頃になってきました。2、3日は新春コンサートで皆様をお迎えする予定です。景色の中の彩は少なくなり、冬本番。園内の散策にはどうぞ暖かくしてお出かけください。>こんなツ…

初詣は深大寺〜「凶」頻出のおみくじに留意〜

例年、初詣は調布市北部に所在する深大寺をお参りすることにしています。都内屈指の古刹といえば、誰しも浅草寺(628年創建)を思い浮かべることでしょう。都心からのアクセスは抜群ですし、近年は外国人参詣者の姿の方が目立ちます。知名度こそ浅草寺には及び…